<野菜果実過敏症> --------------------------------------------------
Q.メロンやスイカを食べると口が腫れてのどの中が痒くなります。
花粉症はありますが、他に大きな病気はありません。食物アレルギー
でしょうか。
A.野菜果実過敏症が考えられます。
野菜や果物によるアレルギーで、それらを食べた後に口の中が熱く
なり、くちびるが腫れたりのどが痒くなったりします。
そういう症状は原因となる野菜や果物を食べた後、だいたい15分以内
に現れますが、30分程してからじんましんや眼の周りが腫れたり、
喘息やショックを起こすひどい症状の方もいます。
この病気は花粉症の方に多くみられます。その花粉と共通の性質をもつ
果実や野菜を食べることによって発症すると考えられています。
シラカバ花粉症の方はリンゴ、モモ、キウイ、ナッツ類に、ブタクサ
花粉症の方はメロン、バナナなどに、イネ科花粉症の方はジャガイモ、
オレンジなどに、ヨモギ花粉症の方はメロン、リンゴ、ニンジン、
セロリなどに多く反応することが知られています。
食べてから口やのどに症状が出ない野菜や果物でも突然ショック症状が
出る場合があるため注意が必要です。
<アトピー性皮膚炎> ---------------------------------------------------
Q.1才10ヶ月の子供ですが、赤ちゃんの頃から顔や頭に湿疹が
ありました。最近は手足にも湿疹が出てきて、アトピー性皮膚炎と
言われました。卵、牛乳、大豆などは食べさせない方が良いのですか?
A.確かに2~3才になる前のアトピー性皮膚炎の子供の中には卵、牛乳、
大豆などで症状が悪くなる子もいます。まだその位の年令では消化機能が
未発達であるためと考えられています。しかし、3才以降になると減って
きますし、多くのアトピー性皮膚炎では原因が食事だけではありません。
特定の食物を食べると喘息や蕁麻疹のような症状が出る人はともかく、
アトピー性皮膚炎のみでやたらと食事制限をするのはおすすめできません。
適切な検査と注意が必要です。
<ヘルペス> ----------------------------------------------------------
Q1.何年も前からヘルペスが年に1回ほど出るのですが何が原因
でしょうか?
Q2.会社の同僚が病院でヘルペスと言われたそうです。
かなり痛いようですが伝染するでしょうか?
A.ヘルペスといっても単純疱疹(単純ヘルペス)と帯状疱疹があります。
Q1の方は単純ヘルペス、Q2の方は帯状疱疹かもしれません。
帯状疱疹は水痘帯状疱疹ウイルスによるウイルス感染症で、初めてかかった
時は水痘(みずぼうそう)となり、その後体の中に潜伏していて免疫が低下
した時などに帯状疱疹として出てきます。
まだ水痘にかかったことのない人や、免疫がかなり低下している人を
除いてはうつりません。
単純ヘルペスの原因は単純ヘルペスウイルスというまた別のウイルスです。
顔、性器、手などに出ることがあります。
<ニキビ> -----------------------------------------------------------
Q.しつこいニキビで悩んでいます。
飲み薬や塗り薬も試しましたがあまり効果が実感できず薬を飲み続けるのも
嫌で続きませんでした。友達にケミカルピーリングを勧められましたが…。
A.ケミカルピーリングでは角化物を取り除くことにより新しい面疱
(毛穴に皮脂や角質がつまって膨らむこと)の再生も防げるため、日本皮膚科
学会のケミカルピーリングガイドラインでもニキビは高い適応のある疾患と
され、最近では広く行われています。他の方法でなかなか良くならない方、
抗菌薬が飲めない方などにも向いています。
ニキビでは、抗菌薬と併用した場合、約80%の方が飲み薬の減量あるいは
中止が可能であったという報告もあります。
一般的に3~4回目くらいから効果が実感できる方が多いです。
<皮膚掻痒症> ------------------------------------------------------
Q.毎年秋から冬にかけて身体が痒くなります。
赤いブツブツや腫れはないのですが…。
A.発疹はないのにかゆみだけがある状態を皮膚そう痒症といいます。
原因は内臓の病気や薬、食べ物、妊娠、心因性、乾皮症などさまざま
ですが、この場合秋から冬のみということで乾皮症が疑われます。
乾皮症は最近はライフスタイルの変化により若い人や秋冬以外にもみられる
ようになりました。
風呂に長く入り過ぎたり、洗い過ぎはやめましょう。
過度の暖房やこたつ、電気毛布の長時間使用は皮膚を乾燥させます。
加湿器などで部屋の湿度を保ちましょう。
また、ウールなどの刺激のある肌着や酒、香辛料、発汗、ストレスは
かゆみを引き起こすので注意しましょう。
<じんましん> -------------------------------------------------------
Q.2ヶ月ほど前から入浴後や食後にじんましんが出るようになりました。
どういうことが原因なのでしょうか。
A.じんましんの原因は大きくアレルギー性と非アレルギー性に分けられ
ます。アレルギー性は風邪などの感染症や虫歯、食物、薬、ダニ、ほこり、
カビなどが原因です。
非アレルギー性はストレスや内臓の炎症、日光、温度などが原因です。
またアレルギーでなくても、痛んだ青魚、ホウレン草、ナス、そば、
タケノコ、山芋、イチゴ、里芋などを食べて起こることもあります。
体調が悪い時は同じ物を食べても出やすいので普段の生活にも
気を付けましょう。
<脂漏性皮膚炎> ----------------------------------------------------
Q.数年前から頭にフケが出るようになりかゆみもあります。最近は鼻の
周りにも赤い発疹が広がり心配です。
A.脂漏性皮膚炎が考えられます。いわゆる「フケ症」の多くはこの病気が
元でおこります。
頭や顔、耳、胸、背中、わきの下、股など皮脂の分泌が盛んな場所に
おこります。
原因として、皮脂の分泌機能の異常、皮脂成分の問題、皮脂と発汗の
アンバランスなどが言われてきましたが、最近では、ピチロスポルムという
カビの一種が発病因子として注目されています。
ピチロスポルムは常在菌で誰の皮膚にも存在しますが、皮脂を好むカビの
ため脂漏部位で増殖し、皮膚に炎症をもたらして病気を発症させるのでは
ないかと考えられています。
しかし、カビに対する薬が効く人と効かない人がいるのでカビだけによる
病気とは言い切れず、個人の体質の違いが関係するものと思われています。
<毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)> ------------------------------------
Q.両腕の外側にボツボツができていて触るとザラザラしています。
以前病院で遺伝と言われ尿素入りのクリームをもらいましたがあまり
良くなりません。他に治療法はないのでしょうか。
A.毛孔性苔癬のようです。子供の頃から出てきますが特に思春期に
目立つので悩んでいる若い女性は多いようです。腕や肩、お尻、大腿などに
でき、かゆい人もいますがほとんどの場合は痛くもかゆくもありません。
尿素やヘパリン類似物質を含む塗り薬を使うのが一般的ですが効果的でない
方もいます。
比較的新しい治療法としては活性型ビタミンD3の塗り薬、またケミカル
ピーリングがあります。毛孔性苔癬は、日本皮膚科学会のケミカル
ピーリングガイドラインで適応のある疾患に入っています。ニキビやシミと
は別のお薬を使います。
<手荒れ> -----------------------------------------------------------
Q.結婚後から手荒れがひどく、主婦湿疹と言われましたが原因は
何でしょうか?
A.いわゆる手荒れは職業を含めた生活環境からのいろいろな刺激が原因
となり、時にアレルギー性のかぶれを併発します。
水やお湯、寒風、せっけん、シャンプー、洗剤、機械油、有機溶剤、布、
紙、パソコンのキー、楽器、食べ物、植物、調味料、摩擦、引っかきなど、
手に加わる全ての刺激が原因になるので主婦や飲食店員、調理師、
医療従事者、銀行員など手を使う仕事の人に多くみられます。
アレルギー性のかぶれの原因となりうるものにはクロムやニッケル、
コバルトなどの金属類のほか、サクラ草やキクなどの植物、塗り薬や
ゴム手芸、毛染め、パーマ液などがあります。
発疹や悪化の原因となるこれらの刺激をできるだけ避け、水仕事の時などは
手袋(綿手袋+ゴム手袋)で保護しましょう。
<掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)> ----------------------------------
Q.手足にボツボツとかさぶたができ、市販の水虫薬や化膿止めをつけて
いますが良くなりません。原因は何でしょうか。
A.水虫のチェックには顕微鏡の検査が必要ですが掌蹠膿疱症が疑われ
ます。
病因としては扁桃炎やほかの部位の感染症、歯科金属アレルギーなどが
挙げられています。
その他には喫煙や高温多湿の気候も悪化原因として報告されています。
扁桃炎は原因として最も頻度が高く、扁桃摘出手術や高周波凝固術が有効な
例も数多くあります。
Q1.体に赤い円形の発疹が出て、市販薬を付けても広がってきました。
タムシでしょうか。
Q2.10年以上前に爪の水虫と言われ治療しましたが、長続きしません
でした。
A.一般に水虫やタムシと呼ばれていますが、その原因は白癬菌という
カビの一種です。
部位によってシラクモ(頭)、タムシ・ゼニタムシ(体)、インキン
タムシ(股)、水虫(足)と名前を変えます。
手や爪にできることもあります。
自己判断でいろいろな薬を使ったりせず、まずきちんと調べた方が良い
でしょう。白癬菌は顕微鏡による検査で調べられます。
爪の水虫は以前はとても治りにくいとされていましたが現在は新しい薬により、
きちんと治療すれば以前より早く治すことが可能になりました。
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